Vol.85 WEB履歴書のコツ
先週に引き続き、今週も履歴書について。
今回はネットでの応募にかかせない、WEB履歴書の注意点だ。
転職サイトの多くは、会員登録が出来るようになっており、一度完成させた履歴書を登録しておけるようになっている。そこには紙とは違った注意点が潜んでいる。
「字がへた」というコンプレックスを抱く人は結構多い。そういう人でも気軽に文字を打ち込めるのがWEB履歴書のいいところだ。ついつい記述が増える事もあるだろう。
「フリー記述欄が勝負だと思って、備考欄に経歴を詳細に打ち込んだんですが、小さい記述スペースにそのまま打っていたので、リターンの拍子に間違って途中で登録される事数回。
さらに後で確認すると、改行が無くベタッと文字が埋まってた。こんなもんだと思ってたら、後から応募先で、プリントアウトしたら読みにくいと言われた」(営業/Oさん)
自由度が高そうにみえて、そのままベタッと文字を打ち込むと、読みにくいだけなのが、WEB履歴書の弱点。WEBの記入フォームに直接打ち込むのではなく、別のソフトで推敲し、読み易さを確認してから、コピーペーストするのは基本だ。
フリー表記欄も「職務経歴詳細」「業績・実績」「PCスキル」など、自分で記述ジャンルを作る事が成功のヒケツだ。もちろん、この項目は自分に有利なように設定してOK。
また、改行はもちろん、箇条書きを入れるなど、空白のバランスを心がけて。
フォーマットが同じ、表示フォントも同じの中では、記述内容だけが応募者の印象を左右する。
例えば、簡潔に表現しすぎるとヤル気が見えなかったり、逆にクドクド書くとやましい印象になったり。
「『退職し専門学校の資格取得講座に通学中。しばらくは残業ができません』と書いたが、やれません・出来ませんの表現はキツく感じるので『資格取得の為退職。現在も通学は続いていますが、取得まであとわずかです。取得できましたら残業・転勤も可能です。よろしくおねがいします』と書き換えた」(経理/Fさん)
同じ事実でも言い回し一つで消極的にも積極的にもなる。言葉選びは細やかに。
どんな仕事を、どれくらいやったのか。単なる箇条書きだけでは、なかなかピンと来ないもの。そこは自分ならではの工夫の見せ所だ。
「使用経験のあるソフトを一覧で書いておけば、あとは同じ業界だし分かるだろうと思ってたけど、つっこんで聞いてくれる人も無いので、なかなかスキルのアピールが出来なかった。なので使用経験のあるソフト一覧ではなく、業務経験で仕事別の項目を大きくし、
・A電気株式会社 ホームページデザイン
※Photoshop、Illustratorによる画像加工と、Flashでのインターフェース
・O化粧品株式会社 募集広告デザイン
※Photoshopによる写真レタッチがメイン作業、Illustratorによるレイアウト
など、どのソフトを何に使ったのかを実例にそって細かく記入した」(デザイン/Mさん)
実例をあげて、使える技術を具体的に提示する事で、画一的な応募者の中で、リアルな親近感を抱いてもらえる。
WEB履歴書なら行揃えも、あとから挿入するのも楽。応募先によっては、業務例を入れ替えるのも効果的だ。
一、フリースペースは、そのまま文章を書かず自分で項目を作る。
一、WEB履歴書は言い回し一つで、応募者の印象まで大きく変わる。
一、データは実例と絡めて説明すると、リアリティが増す。
作者: ビルダーブーフ
出版社/メーカー: こう書房
価格: ¥ 1,365 (税込)
アドバイスがあっても、実際に書く文章が全然出てこない!というピンチの状態のときに読みたい一冊。履歴書にそのまま使えるフレーズを掲載。
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