Vol.79 転職 ここで差がつく!
中途採用は、企業側が出した条件にピッタリマッチした人が採用されると思っていないだろうか?
でも、なかなかそうはいかない。採用サイドから見ても、完璧な転職者はいないのだ。実際は多少不足はあっても、目を引くアピールがあれば期待を込めて採用する、というケースが多いのだ。
では今回は他の応募者と差がつくポイントを取り上げよう。
常に数字とシビアに向き合う営業職はもちろんのこと、制作や開発、事務職にも当然コストがかかっている。企業であれば当然であるこの事に気がついているかいないか。これだけでもかなりのアピールになる。
「仕事でどう頑張ったか、どう変革したかなどを数字で現せる人は強いですね。『経費削減案を提案しペーパー消費量を80%に押さえた』とか、『作業手順を改善し、アップまでの時間を2割短縮』など。具体的でリアルなアピールになりますね」(メーカー/Bさん)
数字を管理できると、ビジネスマンとしての印象が随分違う。営業職じゃないから、数字とは縁遠いと思うのではなく、どんな仕事でもコスト換算できる発想は重要だ。
未経験の仕事にチャレンジする時、ヤル気をどうアピールするだろうか?
「本来の仕事とは違う内容でも、自分が進みたいからと独学で学んでいる人は前向きでいいですね」(開発/Oさん)
ただし、注意したいのは「独学でも通用する」ではなく、あくまでも「やりたいという熱意の証明」である点だ。
「自信を持って面接に挑む姿勢は大事ですが、勉強したので出来ます、という発言は逆効果。勉強だけでは即戦力にはなりません」(Oさん)
そこを理解した上で、実践に入る前の基礎知識は身に付いている、というスタンスで。
「精神的に自立している人は評価が高いです。仕事柄、個人で自主的に勉強する人は多いですね」(IT/Sさん)
と話すのはIT系開発職のSさん。
「でもそれをチームに還元できる人となると減るんです。一人で仕事を進めていた人の中にはビックリするほど高い技術を持ってる人もいます。でも個人とチームでは仕事の進め方が全然違う。チーム単位のトラブル解決経験があるとか、自分の得た知識をチームに還元できるなど、対人的な強さがあれば言う事なしなんですが」(Sさん)
技術職では個人スキルが求められる。
一、実績は数字に換算せよ
一、自主的に学ぶ姿勢は熱意の証明に
一、得た知識を他の社員に還元できる事
作者:武田 篤典
出版社/メーカー:マガジンハウス
価格: ¥ 1,050 (税込)
好評を博した「スマートモテリーマン講座」の続編。差のつく男を目指して(?)手にして欲しい一冊。
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