Vol.73 転職 今時の若者は・・・
先週に引き続き、若い転職者の失敗や、困ったちゃんのエピソードを取り上げる。初歩的なミスから、今時の新人がやりがちな失態まで。初めて転職する人は要チェックだ。
「職場が駅から遠い代わりに、定期的にシャトルバスが出ている会社の面接を受けた。事前にバスの時間とバスのり場の案内を貰っていたのだが、緊張のせいかよくわからないけど、西出口と東出口を間違えてしまった。来ないバスを延々待って、不安になったところでプリントアウトしたメールを確認して愕然。すでにシャトルバスの発車は無く、面接開始時間から30分以上たっていた。あわてて会社に謝罪の電話をかけたら、なんと人事担当者が自分の車で駅まで迎えにきてくれて、そのまま面接スタート。『たぶん間違ってるんだと思いました。間違い易いので、毎年新人のうち一人ぐらいはやるんですよ』と朗らかに言ってくれたけど、緊張と申し訳なさと動揺で、その後何をしゃべったのか覚えていない」(製造/Mさん)
ありがちなミスだけに、この手の失敗が許されるのは、第二新卒や若手のうち。年齢が上がれば命取りにもなる。バスが一時間一本など、時間によっては交通手段が極端に限られる場合もあるので、ネットの乗り換え案内などを利用して、運行時間・所要時間等、事前にチェックしておくこと。
「役員のコネだとかで採用することになった女の子。一応形ばかりの面接をしたけど、その時から酷かった。待ち合い中も携帯取り出してメールをカチャカチャ。さすがに面接中のメールは無かったけど、入社後は仕事中も携帯を手放さず。後ろを通った時に覗いてみると『今仕事チュ~ チョーウザいんですけど』みたいな内容を誰かに送ってて萎えた。上司がたまりかねて『仕事中はマナーモードにしておきなさい』と注意したら『身内に年寄りがいて、何が起こるか分からない年なので、常に連絡は取れるようにしておけと言われてます』と言い返された。ちなみに彼女の身内はうちの役員か株主。コネをチラつかされ、ひたすらイライラ」(メーカー/Fさん)
携帯を手放せない=プライベートを引きずると見られとにかく不利。緊急の連絡が入る場合でも、就業時間中のメールに肝要な職場は少ないだろう。
「『でも、それって私の仕事なんですか?』と逆切れした新人デザイナー。専門教育も経験も無かったので見習いとして採用した子だった。最初は雑用も多くて、業界紙からめぼしいニュースをピックアップしてファイルする作業を命じられた。その時は『はい』と殊勝な返事をしていたものの、実際には全然やってなくて、たちまち古新聞の山。その点を上司から指摘されると冒頭の一言が出て『やりたい仕事と違う』『だって新人なんですよ』・・・ってお前が言うな! 最後は『不慣れな新人だと思って、みんなで私を雑用係にする!』と1ヶ月で辞めた」(広告/Tさん)
新人であること、仕事を教わっていない事、仕事内容がつまらないなどは言い訳にはならない。しかも「でも」と「だって」は職場で最も嫌われる表現のひとつ。少なくとも言葉遣いぐらいは改めて。
一、初めての場所に向かう時は、所要時間と乗り換え経路を事前にチェック。遅刻は命取り。
一、携帯OFFで、ビジネスとプライベートを切り替えよ
一、新人であることは言い訳にならない。
一、「でも」「だって」等稚拙な言葉遣いは改めよ。
作者: 中谷 彰宏
出版社/メーカー:海竜社
価格: ¥1,260 (税込)
新人に向けて書かれた、仕事上でのちょっとした気配り本。でも社会人・転職者が改めて読んでも得るところが大きい一冊。
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