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Vol.81 退職 追いかけてくるトラブル

 退職をしたからといって、油断してはいけない。辞めた会社のトラブルは、どこまでもどこまでも追いかけてくるのだ。

■ 試用期間なのに

「3ヶ月頑張ったんですが、試用期間の終わりが来たタイミングで、どうしても長続きすると思えず辞めたいと申し出ました。当初人事担当者は

『試用期間は企業と人が合うかどうかを推し量る期間。当社が合わないと判断した時は、辞めていただく事もあるかもしれないし、逆にあなたの方から辞めると言われることもあるかもしれない』

 と説明していたのに、いざ私から退職を申し出ると一転。

『急にそんな事を言われても困る。君を採用するのにかかった費用、教育するのにかかった費用をどうしてくれる。また代わりの人材を採用する費用だって……』

 と損害の賠償まで言い出しかねない剣幕。嫌がらせだと思って気の済むまでしゃべらせて、ひたすら頭をさげてやり過ごしたが、二度とあんな思いはしたく無い」(印刷/Fさん)

 ちなみに、人員の採用・退職に関わる費用を、退職者が背負う義務は無い。怒りにまかせたイヤミの一種だろう。こうしたやり取りを回避するにはどうすべきか。

 人の怒りは持続が難しいとも言われる。実際怒り続けるというのは、かなり疲れる。こじれそうな話し合いは相手のいい分を遮らず、まず吐き出させること。また空腹時もイラつきやすいので、昼食後3時ぐらいまでの間に話をするのも効果的だ。

■産業スパイ?

「同業他社に転職して3ヶ月。仕事に慣れ始めたころ、前の職場の上司から実家に連絡が入った。最近うちの会社で出した新製品が、前の勤務先の新製品と似ていたらしい。といっても、この業界ならよくあること。なのに元上司は

『直前に退職した君が何らかの関与を……』

 と決めつける。新製品情報を掴めるほど偉いポジションでも無かった事は、元上司が一番良くしってるはずなのに。多分、新製品がバッティングして、責任を問われた元上司の八つ当たりだと思う」(メーカー/Mさん)

 退職に際し、「在職中に知りえた会社の秘密を漏らしてはならない」などの誓約書に一筆書かせる企業は少なく無い。しかし普通に転職活動をする限りは、訴訟問題に発展する事はまず無いと思われる。

 過去に問題になったケースは、明らかな企業秘で、管理されている情報を不法に持ち出した場合だ。

 ただ同業他社への転職となると、少々デリケートな局面もあり、言動には注意が必要だ。

■会社と戦うので証言を・・・

「とにかく嫌で嫌で辞めた会社。その会社では社員の流出を食い止めるためか、退職者と在職者が連絡をとってはいけないと言われていた。とにかく会社と縁を切りたかった自分は、自分から近寄ることはしなかったが、後になってその会社の元同僚たちから

『従業員・元従業員で団結して会社と戦う事になった。ついては証言に協力してほしい』

 と協力要請が。ルール違反を盾に退職金も無く辞めさせられた従業員がおり、会社との話し合いも決裂。裁判に訴える事になるらしい。正直名前が出るのも、前の会社とかかわり合いになるのも恐く、返事は曖昧」(金融/Kさん)

 社員と元社員の接触禁止など、法的な拘束力は無い無茶なルールだ。しかし問題の多い企業の場合、後々おおきなトラブルに発展し、元従業員にも何らかの問い合わせや協力が求められる事もあるのだ。迷惑な話だが・・・。

必勝のための心得

一、試用期間こそ会社を知るには最適な時期
一、同業他社への転職は、守秘義務問題に注意
一、トラブルメーカーな企業は、退職後も油断は禁物


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2007-07-03 14:23  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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