Vol.91 面接 この質問に撃沈!
質問に、素直に答えて本音がポロリ・・・。
前回に引き続き、今回も面接トークで引き出されてしまった失敗談をご紹介。面接担当者が本当に聞きたかった事とは?
「提出した履歴書を一読して『ご立派な経歴ですね』と話しかけられた。これはアピールチャンス! と思い、
『ありがとうございます。自分ぐらいのキャリアの人間は多いと思いますが、次にあげる仕事にはいささか自信もあり・・・』
と職歴の中でも特にポイントになる仕事を紹介した。話し終わったところで少し沈黙があって、
『本当にご立派だ。 あなたのような強気でグイグイ人を引っ張っていく人は、本当にリーダーの器なのでしょうね。でも、今回の募集部署ではあなたの下に部下はいません。私の部下として3人のチームの一人としてフラットの関係を築ける人を探しているんです』
と言うとじっと目を見据えられた。すぐにフォローすれば良かったのかもしれないが、アタマが押せ押せのアピールモードになっていたので、とっさに言葉が出ず、気まずい沈黙に」(Mさん/27歳)
「面接は前向きに、自信を持って挑め」というのが定説だが、空気が読めないぐらい雄弁になりすぎると、かえって逆効果。強すぎる個性は、周囲の人間との摩擦を心配されてしまう。
何より大事なのは、その職場で求められている人物像だ。それを汲み取らずに一方的にアピールするのは危険だ。
「今度の転職で3回目。面接ではやはりそこをつっこまれる。でもちゃんと理由がある事なので、堂々と答えた。
『最初の職場は経営が危うくなり、研修も無くなり、仕事の幅も少なくなったのでやむなく転職しました。今の会社でキャリアを積む事はできましたが、これからという時に希望とは違う部署に異動になった為です』
すると、
『では前の会社と、今の会社と比べてどちらがいい会社ですか?』
と聞き返された。予想外の質問だったのでびっくりしたが、教育制度は最初の会社で、人間関係は今の会社で・・・と、とりとめ無く答えてしまった。気がつくと担当者がゆるく笑っていた。知らず知らずのうちに、それぞれの職場のアラを話している結果になっていて、ハッとした。
今思えば『最初の職場は経営が破綻してしまったので、一概に比べられません。それぞれにいい所があって、育てていただいたので』とうまくかわすべきだった」(Gさん/25歳)
今の職場の悪口は厳禁。これも転職の鉄則とされる事だが、不満がなければ転職などしないわけで。当然面接担当者はそこのところはお見通しだし、ストレートに質問しても、前向きな理由が帰ってくるとわきまえている。
なので、あの手この手で探りをいれてくる。採用側にとっては、それほど退職=転職理由は気になるポイント。同じ理由ですぐに辞められては困るからだ。
「面接の間『あなたがお客様として当店を利用した場合・・・』という質問が3回も出た。たぶん途中から採用する気が無くなったんだろうな。
ユーザーアンケート代わりに利用されてる気がしたので、最後のあたりは『ここがダメ』『あそこがダメ』と意地悪なぐらい羅列してやった。少しは嫌な顔をするかと思ったけど、残念ながら、すんごく熱心に聞いてくれた。
そして私は落ちた」(Eさん/23歳)
ユーザー視点を求める質問はしばしばある事なので、これだけで“落ちた”と判断はできないが、もしあなたのキャリアアピールよりも『ユーザーの声』を熱心に聞いていたとしたら、安心できないかも・・・。
一、面接では雄弁になる前に、雰囲気を読め
一、退職=転職理由は採用側が掘り下げてくるポイント
一、担当者が繰り返す言葉に、面接のヒントがある
作者: 山田 ズーニー
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面接について見方が変わりました。有難うございます。
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by びょうた (2009-03-11 18:04)